三木崇稔のゆるふわ哲学

難しい考えを抜きに哲学するブログ

「もう何も怖くない」って思えるためには?

恐怖は常に

無知から発生する。

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エマーソン

人とって、一番恐ろしいことは何でしょうか?

死ぬこと?財産をすべて失うこと?人に裏切られること?

 

確かにどれも恐ろしいことだと言えます。しかし、死は誰にでも迎えられることであり、避けられないものです。そして、財産は失ったとしてもまた取り戻せるチャンスがあります。人に裏切られることはただ単にその人と縁がなかったと諦めるしかありません。なので、これらことは本当の意味での恐怖ではありません。

 

そもそも恐怖という感情をなぜ抱くのかを考えてみましょう。人はどんな時に恐怖を感じるのか?例えば、熊や毒蛇など自分に害をなす存在に出くわした時、かなり恐怖を覚えると思います。けれど、世界にはそういった危険生物を自ら追いかけて、時には捕獲したりする人もいるように、そういった存在に遭遇しても恐怖を感じず、逆に歓喜に満ちる人もいるのです。その違いはなんでしょうか?

 

考えられるのは、危険生物ハンターたちはその生物についての習性や特徴をよく熟知していること。熟知しているからこそ、どのように対処すればよいか分かっているから、それらに対して恐怖を感じない・・・とまではいかないかもしれませんが、素人よりも恐怖が少なくなると言えます。言い換えれば、どんな時に人は恐怖するのかというと、どのように対処をしたらよいのか分からない時、人は恐怖するのです。つまり、最初の方に述べた死や貧苦、裏切りなどはその後の対処を知っているまたは導き出し、納得できれば恐怖ではなくなるのです。