三木崇稔のゆるふわ哲学

難しい考えを抜きに哲学するブログ

会話のコンテキスト(文脈)を読む

みなさん、こんにちは。

突然ですが、みなさんは「コンテキスト」という言葉を知っているでしょうか?単純に和訳するなら、コンテキストというのは「文章の前後の脈絡」、やまり文脈という意味です。

 

この文脈を把握すること、これは学校の国語でも習うように、日常生活において、その言葉の背景や真意を読み解くことで、相手の心に寄り添うこと、共感力を身につけることにつながります。そこで今回はコンテキストを読み解く為に大切なことを考えていきたいと思います。

 

とは言っても、いきなりすべてのコンテキストについて把握することは難しいと思いますので、大切なことを一つだけ挙げるとすれば、それはBehavior、つまり動作を意識することです。

 

なぜ言葉なのに動作に注目するのかと言うと、ただ単純に日常生活における会話というのは、言葉よりも動作によるもの、つまりボディーランゲージ(肉体言語)による意思疎通の割合が多いと言われています。

 

例えば、俳優の竹中直人さんの持ちネタ?である「笑いながら怒鳴る人」というものをご存知でしょうか?そのネタを思い出していただければ分かり易いと思いますが、人というのはその言葉や言葉遣いなどよりも発言者の表情や様子による印象が強くなる傾向があり、その傾向から例の「笑いながら怒鳴る人」は、怒っているというより楽しそうにしているという印象が強くなり、結果笑いのネタのような認識をされているわけです。

 

したがって、たとえどれだけ称賛し、承認するような発言をしていても、顔が引きつっていたり、眉をひそめたりなどのちょっとでも不快を表す動作が見られたら、もしかしたら、その言葉のコンテキストには「不快」の意味が込められているのではないかと配慮することが大切だと言えるでしょう。

 

ただ、日本人は協調性が高い民族だと言われることから、そういった真意を隠すのが上手な人も多く、表情だけでは分かりにくい場合があります。そんな時は、どうすればいいのかというと、元FBI捜査官のジョー・ナヴァロの著書「FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学」によると、足を見ればよいとされています。

 

なぜ足を見ればいいのかと言うと、それは単純に脳からの距離が一番遠い部位だからであり、顔よりも真意を隠しにくいからだそうです。では、どのようにして、足からその人の真意を読み解けばいいのでしょうか?

 

例えば、足による一番のボディーランゲージとして「貧乏ゆすり」というものがありますよね。この貧乏ゆすりは想像通り、ストレスを紛らわす行為、つまりストレスを感じているサインだと言えます。ただこの貧乏ゆすりは、その人の癖であることが多く、すべての人が行うわけではありません。

 

なので、見るべきことを一つだけ挙げるとすれば、それはつま先が何処を向いているのか、それを注意深く観察することでしょう。

 

なぜならば、つま先の向きというのはどこへ向かうのかという歩み先を表しており、そのことから会話の途中、つま先がこちらではなく、別の方向へ向いていたならそれはその場を離れる行動に移っている、つまり興味が削がれている、不快に感じているサインだと言えるからです。

 

その他にも足だけではなく、身体なども自分ではなく、明後日の方向へ向けられていたら、それは早く会話を打ち切りたいという気持ちの表れである可能性が高いと言えます。

 

したがって、以上のことからまず明日から実行できるコンテキストの読み解き方法を挙げるなら、対話時に相手の身体の向きを見ること。そして、その向きが自分に向いていないなあと感じたら、もしかしたら少し不快というコンテキストが含まれているのではないかということが分かるはずです。