三木崇稔のゆるふわ哲学

難しい考えを抜きに哲学するブログ

豊かさは自分の心のままに

今持っているものに満足し、

ありのままの姿を喜びなさい。

何も欠けていないと悟れば、

全世界が自分のものとなる。

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老子

豊かさとは何でしょうか?

資本主義社会における豊かさの基準は、どれだけ資本を持っているか。つまり、お金を持っているかで推し測られます。

 

しかし、経済学における幸福の度合い、効用は必ずしも賃金の増加と比例しているわけではありません。要するに、お金が多くもらえるようになったからといってどんどん幸せになるとは考えられていません。なので、真の豊かさを考えた時、お金の豊かさだけでは、豊かさを正しく表せないと言えるでしょう。

 

それでは、真の意味での豊かさとは何なのでしょうか?人はどんな時に自分は豊かであると実感することが出来るのでしょうか?

 

一つ、その答えを解くカギと考えられるのは「欲望」です。

どういうことかというと、豊かさの対義語である貧しさを考えた時、人はどんな時に自分が貧しいのかと考えたら、端的に言って「自分の欲しいものが手に入れられない時」に人は貧しいと感じると考えられます。なので、豊かさというのは自分の欲望がいつも満たされている時の状態を表す言葉なのです。

 

つまり、言ってしまえばどれだけお金を持っていたとしても、自分の中に満たされない欲があるとその人は豊かではなく、貧しい状態にあると考えられます。言い換えれば、お金がそれほどないとしても、自分の欲が満たされていたら、その人は豊かなのです。

 

ただ、お金があれば、自分の満たせる欲が多くあるので、別にお金を稼ぐことは全然悪い事ではありません。ただ、ある程度金銭的に余裕が出てきたら、自分の身を亡ぼすような欲に塗れない自制心も豊かになるために必要なモノと言えるでしょう。