三木崇稔のゆるふわ哲学

難しい考えを抜きに哲学するブログ

誠実さを表す真のバロメーター

自分自身を信じている者だけが

他人に対して誠実になれるものです。

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エーリッヒ・フロム

人の長所の一つとして、誠実さというものがあります。誠実であるとされる人は、老若男女問わず、好感を得られる人とされていますが、実際「誠実さ」というのは、中々抽象的な言葉ではないでしょうか?

 

それでは、今回は誠実さについて考えていきましょう。

まず辞書による誠実さの意味は、「まじめで、真心があること」とされています。つまり、誠実さとまじめはほぼ同義であるということでしょう。

 

では、まじめな人とはどんな人かというと、その語源の一説とされている「正しき目」ないし「真し目」、あるいは「真筋目」から「真面目」となったという考えから、まじめさとは真剣に、あるいは本気で取り組むことを表す言葉と考えられます。つまり、誠実さも同じで、真剣にあるいは本気で何かに打ち込めるかどうかが真の意味で、誠実さを表すバロメーターなのでしょう。

 

では、人はどんな時に物事に真剣に本気で取り組めるようになるのでしょうか?

基本的にどんな人も理屈ではなく、感情で動くことを鑑みると、その取り組もうとしていることが本気で達成できると思っていること、あるいは自分のやりたいことであるなどといった条件が必要でしょう。端的に言えば、そんな夢中になれるものを自覚し、それを実行に移せる勇気を持ち合わせている必要があるわけです。

 

以上のことから、誠実さとは元をたどれば何かに夢中になれるものを自覚し、自信を持って、その夢中になれるものに取り組んでいる様を表す言葉だと考えられます。