悲しみは思い出という過去の中に
悲しみはいつも、
自分の足元にあるかもしれない。
だけど、目の前にある
わけではないのだ。
どんな人にも、辛い出来事や苦い思い出があるものです。そういったネガティブな思い出というのは、なかなか忘れられず、いつまでも胸の中に漂いつづけます。
ただ、どんな思い出もすべて過去の出来事です。勿論、今後の未来に辛い出来事が待ち受けている可能性がありますが、出会うのは現在という一瞬のことで、すべては後の出来事でしかありません。
つまり、後ろを振り返らない限り、不幸はなく、目の前はこれから何が起こるか分からない長々と続く道しかないのが人生でしょう。
それに、後ろばかり見ていたら目の前にある小石に気づかず、転んでしまう可能性もあります。ただ、時々自分の歩んできた道を見て、感慨に浸ることがあってもいいでしょう。しかし、基本的には前を向いて歩くしか、僕たちにはないのです。