三木崇稔のゆるふわ哲学

難しい考えを抜きに哲学するブログ

成長のほとんどは悩みからはじまる

悩みをゼロにするには、

宇宙でたった一人きりになるしかない。

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ルフレッド・アドラー

悩みなんて一つもない方が良い。悩みがないことはとても幸せなことだと思うかもしれません。しかし、悩みがないことは必ずしも良いことであるとは言えないのです。

 

どんな問題も元をたどれば、人間関係のいざこざから来ているもの、とアドラー心理学では考えられています。言い換えれば、自分以外の誰かがいる限り、意見の対立やすれ違いが起きて然るべきなのでしょう。

 

それに、悩み、つまり何らかの問題や課題がなければ、人は問題や課題の解決のために努力することがなくなってしまうでしょう。何故なら、今のままでも幸せなのだから、これ以上向上しようという思いには絶対ならないはずです。言ってしまえば、見返してやろうとかこの人には絶対負けないという劣等感というマイナスな感情が時として人を成長させるエネルギーになり得ることがあることは否定できないのです。

 

したがって、悩みは迷惑なモノなのだけれど、それと同時に自分を成長させてくれる有難いモノという側面を持っています。だったら、悩みの種を憎むのではなく、問題解決のために何が出来るのかを考えることが、悩みに対するもっとも建設的なアプローチです。

 

悩みは、自己成長を促す良薬、良薬は口に苦しと言いますし、その苦さはきっと私たちを大きくするためのスパイスなのでしょう。