三木崇稔のゆるふわ哲学

難しい考えを抜きに哲学するブログ

間違えることは想定内、想定していないことが間違いである

どんな愚かな者でも他人の短所を指摘できる。

そして、たいていの愚かな者がそれをやりたがる。

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ベンジャミン・フランクリン

人は間違える生き物で。失敗する生き物です。

 

なので、間違えること、失敗することは愚かなことではありません。ただこの世の中に愚かなことがあるとすれば、間違いや失敗に気づいて何も対処しないことでしょう。それは、自分の間違いや失敗だけではなく、他人の失敗に対してもです。

 

例えば、間違いや失敗を機械の故障やトラブルと考えてみましょう。他人の間違いや失敗を指摘することは、言わば機械の故障やトラブルを見て「この機械、壊れてますよ」、「この機械、調子が悪いですよ」と不満を言うのと同じです。これは、誰にでも更に言えば素人にでもわかることです。けれど、たとえばその機械の管理を頼まれている人の場合では、それだけでは足りないはずです。不具合に気づいたら、それをどう修理するかまで考えなければならないはずですから。

 

もし、それが機械ではなく、人の管理の場合でも同じです。人の間違いや失敗を言うだけなら、その人は人材管理のプロではなく、素人と同じ。本当にプロと呼ばれるのなら、不具合は起こるものだと考え、不具合が起こった時にどう対処するのかを想定しておくのが、賢いと言われる行動と言えるでしょう。